『同級生』を観てきた
2月20日に公開された中村明日美子先生原作のアニメーション映画『同級生』を観てきました。
原作は『同級生』、その続編の『卒業生』〈冬〉〈春〉、『O.B.』〈1〉〈2〉は読了済みです。
5年前に出会って以来、何度も読み返していますがそれでも爽やかで甘酸っぱくて、中村明日美子先生の描かれる男子にときめかずにいられません。
そんな漫画の映像化なのですが、中村先生独特の曲線や細かい線がどんな風に動かされるのだろう…そもそもあの絵柄はきれいに動くのだろう…と思っていました。
PVの時点で、きれいに描かれていて期待は大きかったのですが、映画自体は先生の絵がそのまんま動いてる…(こなみかん)と感動してしましました。
背景も柔らかな水彩風で、柔らかく爽やかな雰囲気。ストーリーも原作通り、しかもかなり丁寧に描かれてました。やっぱり動くとさらに2人が愛おしい。可愛い。[ばかと大馬鹿]の砂場のシーンの草壁がお気に入りです。も~バカ。
映画みて一番印象に残ったことが、音楽です。
BGMは押尾コータローさん。ピアノとギターのハーモニクスが耳に心地よく残ります。
それとこのツイートで聴いていて少し2人をみていてくすぐったい気持ちになります。
昨日の舞台挨拶に超サプライズゲストとして駆けつけてくださった
— 同級生 (@doukyusei_anime) 2016年2月21日
押尾コータローさんが今回ピアノではなくアコースティックギターで曲を作られた理由としてアコギの”キュッ”とか”ピン”という少しつまったような音色がまだまだ”不器用なふたり”を感じさせるからとおっしゃっていました。
サントラの発売はまだですか。
あと生活音とか教室の話声。教室に人がいっぱいいて、ざわざわ話し声が聞こえる中の佐条と草壁の距離感と二人っきり静かな教室の逢瀬。この対比がたまらなく好きです。動いて、色がついて、音が加わったことで二人の生きる世界がありありと目の前に広がったような気がします。
わたし自身腐女子なのであまり説得力がないのですが、BLとか同性愛作品にそこまで好きではない方でも楽しめるのではないのかなと思います。正反対の2人の男子高校生が出会って、惹かれあい恋をして、進路とか将来とか悩んでぶつかって。ひとつの青春物語としても心惹かれます。観てからもっと佐条と草壁が好きになりました。
まじめに、ゆっくり、恋をしよう。 そんなキャッチコピーの通り、真面目にゆっくり作られた作品ではないでしょうか。このような素敵な作品を携わった方々に感謝しています。
同級生になってくれてありがとう。卒業まで待っています。